先週の金曜日。
好天に恵まれ、久住の牧ノ戸までC8を連れて行ってきました。
C8での星雲星団観望のファーストライトです。
この写真は翌朝、長者原から撮影したもの。
暗くなってから行って明るくなる前に撤収したので観望風景の記念写真はなし。
(次回からはストロボ持参するか・・・)
以下、テキストだけですが、C8インプレッションです。
今回は主に31mm82°アイピースの65倍で観望しました。
寒くて(車載温度計はマイナス7度でした)
アイピースの交換が億劫になってしまったためもあります・・
昨年、五ヶ瀬ハイランドスキー場で、
(実際に筒を並べて比較したわけではないので、印象での比較です)
まずはM42/43
FSQ106EDと比較すると、美しさは圧倒的です。
さすが20cm。倍率を上げても星雲の明るさが損なわれず、
羽を広げたような周辺部のヒラヒラが見事。
FSQ106ED+ラジアン3mmの170倍も見事でしたが、
それを凌ぐ迫力でした。
一方、M35/36/37/38/41などの散開星団は、
広視野の106mm屈折25倍の方がキラキラ感があって
楽しいように思いました。
一方で、
視野いっぱいに広がった星団の星々の配列の個性は
大口径のC8方が楽しめると思いました。
C8の星像はFSQほど尖鋭ではなくややもっさりしているのですが、
それはそれで明るい星が大きく見えるので、
そのせいもあるのかもしれません。
M1、M97、NGC2438などの惑星状星雲はC8の圧勝。
体感、大きさ倍です(口径がFSQの倍なのでまあ当然ですが)。
ただ、もっと大口径が欲しくなるという弊害もありそうですw
惑星状星雲はこれまであまり見ることも撮ることもなかったのですが、
エスキモー星雲や土星状星雲など、
小さくても面白い対象がいろいろあるそうなので、
次回はきっちりリストアップして見てみようと思います。
M51には感動しました。
2本の腕とそれにつながる伴星雲が確認でき、
時代を超えてロス卿と同じものを見ているという気になってきます。
まさに宇宙の深淵を人類の歴史と照らし合わせて見る喜び。
DSOの醍醐味です。
他に、M101やM82など、
微細構造の見える対象はC8の方が面白いですが、
M87など単純な形の銀河は単に大きくなっただけで、
むしろより暗い小さな銀河をひとつひとつ訪ねる方が楽しそうです。
M81/82や、M65/66などの近接した銀河は、
C8の67倍ではぎりぎりにしか入らず、
広視野の106mm屈折25倍で見た方が、
宇宙にぽっかり浮かぶ神秘感が楽しめると思いました。
このせいもあって、
より視野の広い40mm70°アイピースをぽちってしまいました・・
露対策をまったくしていなかったので、
夜半過ぎにCPの1/6くらいに霜が降りてしまい、
かみのけ座やおとめ座のDSOはほとんど見られませんでした。
うーん残念。M104くらいは見ておけばよかった。
霜対策には巻き付け式のフードが5000円くらいで出ているようなので、
導入してみようと思います。
10cm短焦点屈折と20cmシュミカセは、
それぞれに別の楽しみがあると思いました。
明るく複雑な構造を持つ天体や、
小さく暗い天体は大口径が圧倒的に楽しめます。
一方、銀河の中の散開星団や、幾つもの銀河団は、
像がシャープで視界の広い10cm屈折の方が楽しめます。
何より、C8は安い!10万円でおつりがきます。
20cmクラスのシュミカセは小型で取り回しもいいので、
二本目の鏡筒には最適かもしれません。
シュミカセのような長焦点の場合、
視野内に対象が入らなかった時点でアウトです。
カーナビ頼りでドライブしている途中に
突然カーナビが壊れるようなものです。
実はこれまでは3星アライメントをすれば
ほぼ中央に対象を導入できていたのですが、
今回は外すことが時折ありました。
特にテレスコープイースト・ウエストの切替時に
多く発生しました。
鏡筒のたわみのせいなのか、
赤道儀のバックラッシュのせいなのか不明ですが。。
最近SXPのモーター音が時々イヤな感じになったりするので、
気になっているのですが・・・
6cmくらいのよく見える小型屈折を正立で同架できるとよいのですが・・
最近またポチポチ続きなので、この辺はしばらく考えないようにします。
(といいつつ、2インチの正立ミラーはポチしてしまったのですが)
これまでは思いつきで見たい天体を自動導入で見ていたのですが、
これだとバッテリーは減るしきっとギアとグリスの摩耗も進んでいるのではと・・
特に子午線付近で反転されるとうんざりします・・
空の領域毎に見たい対象をリストアップして、
計画的に見ることもまた必要ですね。
次回はマイナー天体を含めて対象リストを作って計画的に見ていこうと思います。
というわけで、
C8投資分はすぐにでも回収できそうな気がするくらい、
満足度の高い観望でした。
(その分また別の所にポチポチしそうなんですがw)